EDI活用による受注管理業務の効率化
業種 | 製造業 |
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地域 | 静岡県 |
システム | プラットフォーム:IBM i 開発言語:RPG ,CL |
開発期間 | 5ヶ月 |
開発体制 | SE2人、PG3人 |
プロジェクトの背景・課題
受注管理システムにおける受注伝票の手入力作業がオペレータの大きな負担となっていた。手入力作業はヒューマンエラーを誘発しやすく、入力運用ルールが属人化されていた。
場合によっては入力漏れや誤記入が原因で後続の出荷や売上業務に支障をきたす事例も発生していた。
また、新製品や新シリーズの販売、事業の海外展開を進めた事により、受注量が増加。これに伴い入力作業の負荷がこれまで以上に増加し、業務効率の低下が懸念されていた。
これらの課題を解決するため、本部より EDI(電子データ交換)を活用した効率的なデータ取込システムの導入を決定した。
導入システム概要
新たに開発したシステムでは、EDIで受信した受注データを自動的に受注管理システムに取り込む仕組みを実現した。主な機能は以下の通り。
1. EDIデータの形式標準化
データ形式を標準化し、多様な販売形式の業務に対応。
2. エラーチェック&リトライ機能
受信データの妥当性をリアルタイムで検証し、エラーを検出して自動通知。
エラーデータのリトライ、リカバリー機能にも対応。
3. 受注状況サマリ及びログ管理
受注データの状況を一目で把握できるサマリ照会の提供、エラー履歴や受信、処理履歴の確認も対応。
導入効果
システム導入により、以下の効果を得ることができた。
1. 作業時間の大幅削減
手入力作業を完全に廃止し、受注データの処理時間を従来の50%以上削減。
2. ヒューマンエラーの解消
データ入力ミスがゼロになり、後続業務のトラブルも激減。
3. 業務効率の向上
手入力業務に割いていたリソースを、より付加価値の高い業務に転用可能に。
4. 迅速な対応力の向上
リアルタイムでデータ処理が可能になり、受注から出荷までのリードタイムを短縮。
これら効果により、業務全体の効率化を実現し、取引先からの信頼向上にも繋がる成果を得た。