基幹システム5250エミュレータをWeb化全面刷新

業種 販売業
地域 関東圏
システム プラットフォーム:IBM i
開発言語:RPG ,CL ,PHP ,JavaScript ,CSS
開発期間 18ヶ月
開発体制 SE3人、PG6人

プロジェクトの背景・課題

既存基幹システムの画面系プログラムは、旧来の5250エミュレータ画面プログラムで構築されており、業務運用の継承や操作性、ビジネスの拡大において、Web連携を行っていきたいなど、様々な課題を抱えていた。また同時に、大量の各種帳票類のペーパレス化も課題となっていた。

導入システム概要

全面Web化推進プロジェクトの元以下の要件に基づき開発を行った。

1. 開発コストと工数を考慮し、バッチ系既存ビジネスロジック(RPG、CL)をそのまま利用
2. 画面プログラムにおいてもRPGのビジネスロジックをバッチ化し、Webサービスを介して入出力を行うように対応
3. フロントエンドUIをフルWebブラウザ化しかつ、5250と近似の操作性を実現するように対応
4. Webからのバックエンド処理はIBM iのPHPを使い、既存ビジネスロジック、フロントエンドからの仲介する様に対応
5. 別途、外部Web APIとの連携ゲートウェイを PHPで開発。
6. IBM i ミドルウェアとの連携で全帳票のPDF化へ対応。
7. 帳票を廃止し、PHP(PHP Spreadsheet) による Excel 生成へ対応
8. IBM i のバックグランド処理(SBMJOB)を監視開発により通知対応
9. 各種照会系画面からは、Excelダウンロード、Excelアップロード機能を提供
10.Web入力へのクリップボードからのコピー&ペースト機能を提供

導入効果

システム導入により、以下の効果を得ることができた。

1. 5250エミュレータの全面廃止し、モダンブラウザのみでシステム運用が可能となった
2. 既存のバッチ処理を活用したため、その部分は開発、テスト工数が削減された
3. フロントエンドの入力操作を5250へ近づけることで、運用者に負担なく移行が可能だった
4. PHP 連携による外部APIを活用することで新しい販売業務を置こうことが可能となった
5. ペーパレスが実現され、不要な印刷は削減された
6. 手処理で作成していたExcelが、自動化され工数が削減された
7. エミュレータ制約がなくなり、現場の新たな要望を受け入れられる様になった